この記事では、ロムニー流のリスク許容度の考え方や計算方法についてご紹介しています。
株価が好調な時期は「バブルが弾けて暴落したどうしよう」という不安がたまに脳裏をよぎるかもしれません。
自分のリスク許容度を確認し、その範囲内での投資を行う事でそういった不安が多少なり解消されると思います。
良い機会なので自分のリスク許容度を考え、皆さん自身の確認に役立てば幸いです。
リスク許容度とは
リスク許容度の一般的な解釈
まずはGoogleさんで検索してみて上位2つのサイトの説明は以下の通り。
この、どれだけのリスクを許容できるかを、投資家の「リスク許容度」といいます。
By 投信資料館
By みずほ証券
私の解釈では
経済的かつ精神的に耐えられる最低ライン
がリスク許容度です。

なんか、よくある説明文と全然違うね!

言ってることは一緒だけど、言い換えるとこういうことかなぁ。
リスク許容度の確認がなぜ必要か
経済的に耐えられるかどうかの確認
これは当然かもしれませんが、想定される最悪の事態となって保有資産が大幅に減ってしまった場合に、生活や教育などに影響がでる可能性があるようなら、リスクを取りすぎな状況です。
そのような事態にならないように、許容できる範囲内で投資をしましょう。
株価の大暴落や、国の破綻などが起こって保有資産が目減りしても経済的に問題が無いかどうか、確認しましょう。
精神的に耐えられるかどうかの確認

個人的にはこちらの方がとても重要で、見落としがちだと思います。
例えば100万円の株式を保有しているとします。
あなたは100万円の株式が暴落して20万円の価値になってしまっても耐えられますか?
ここで言う「耐える」と言うのは、「ホールドする」ことでも「売却する」ことでもありません。
「100万円の価値があったあの頃と全く同じ気持ちで、冷静に、時価20万円となった株式を売るのか、ホールドするのか、買い増しするのか考えられるか」ということです。
これができる人は、
2. 毎年本業などで多額の収入がある(80万減っても平気な)人
3. 多額の安全資産(預貯金など)がある人
でしょう。
100万円の株式が暴落したら20万円になる可能性があるのに、いざ20万円になったら怖くて塩漬けにしそう・・・と思うようであれば、リスクの取りすぎということになります。
精神的に耐えられなくなると、それまでの投資ルールを無視してホールド・損切り・ナンピンなどをしてしまい、失敗に終わってしまいますので、どんなに優れた投資ルールや投資対象でもうまくいきません。
これが、私が「精神的に耐えられるかの確認がとても重要」と言っている理由です。
リスク許容度をインターネットサービスで調べてみた
インターネットでリスク許容度を調べられるサイトがあるので、参考までに調べてみました。
調べてみる目的は「自分のリスク許容度を知って、自分の投資が暴落に耐えられる範囲内かどうか」を確認するためです。
全銀協のサイト
私の診断結果は以下の通り。
一般的な診断だけなので仕方がないかもしれませんが・・・
一歩目を踏み出すための具体的なアドバイスがないので、これでは自分のリスク許容度は分かりません。
WealthNaviのサイト
私の診断結果は以下の通り。
2,000万円の投資額が、30%の確率で7,000万円以上に!!!!

え?何の話・・?
リスク許容度の話は何処へ・・

結局どうやって許容度を測れば良いの?
計算の仕方とかあるのかなぁ?
ということで、自分で手を動かして考えてみようと思います。
リスク許容度の考え方 ロムニー流
暴落時でもこれくらいリラックスしていたい
おさらいですが、リスク許容度は「今保有している金融資産が、想定される最も安い価格になった時に、経済的かつ精神的に耐えられる最低ライン」と考えています。
「今保有している金融資産が、想定される最も安い価格になった時」
私の場合はVOO一択で投資していますので、VOOのチャートを参考にしたいところですが、VOOは歴史が浅いのでS&P500で代用します。
S&P500のチャートはこちら。
1929年の大暴落の時は80%以上下落していますが、さすがに今の水準から80%下落は起きないでしょう。
たとえば最悪でVOOの価値が50%落ちると想定しましょう
現在の投資額が100万円の人は暴落で時価50万円、含み損50万円になります。
例えば証券口座を開いて保有株式の情報を見ると次のような状況になっています。
次の日に開いて見ても状況は全く良くなっていません。そんな状況です。
現在の投資額が200万円の人は時価100万円、含み損100万円になります。
自分のリスク許容度を考える上で想定しないといけないのは、こういった事態です。
私の場合は投資額が約2万ドルなので、1万ドルの含み損を抱えることを想定します。
最悪でどれくらい値段が下がるかが分からない場合は、安全をみて100%下落=無価値になることを想定するか、そもそも投資対象から除外したほうが良いかもしれません。
「経済的かつ精神的に耐えられる」か否か
長期積立という方針で投資している場合、上で書いたような最悪の状況でも涼しい顔で「積立♪積立♪」といって投資を継続できるようであれば、リスク許容度の範囲内ということになります。
短期売買であれば、「想定と違って暴落したから損切♪」「ここから巻き返すのがシナリオだからホールド」と冷静にマイナス50万や100万の損切やホールドができれば、リスク許容度の範囲内ですね。
一方で、
そこまで下がったら怖くて売っちゃいそう
多分塩漬けだろうなぁ・・・
と感じられた場合は、リスクを取りすぎということになりますね。
この差がどこから生まれてくるのかと言えば、
投資の経験値 (自身の投資方法に納得感があれば冷静でいられます)
年齢 (若い方が資産が目減りしてもあとから取り返せるので冷静でいられます)
家族構成 (守るべきものがなければ冷静でいられます)
などです。
私の場合は、日本に預金を多く残している状況ですので、まだVOO投資を継続できます。
また、経験を裏付けとして信念を持って投資していますので、暴落がきたらむしろありがたいです。
たまたま2019年1月から投資を始めて、今は約10%のキャピタルゲインがありますが、20年以内にはこれがマイナス20%とかマイナス30%とかになる時が必ず来ると思っていますので、好調な米国市場に対して特に喜びはないです。

当面はVOO積み増しでリスク許容度を越えることは無さそう
という結論になりました。
異なる金融資産の組み合わせでポートフォリオを組む意味
なぜ皆さん複数の銘柄を保有されるのでしょうか。
一つの銘柄、一つの金融資産だけに投資をし続ける人はおそらく珍しいと思います。
私も知識がついてきたら他の銘柄を保有する可能性はあります。
リスク許容度の観点からすると、200万円の株式が50%目減りして100万円になるのは耐えられない!という方がとれる選択肢は、
2.株と逆相関の金融資産(例えば債権ETFのBND)を50万円保有し、株価下落の影響をマイルドにする
があり、1は安全資産である預金を増やす、2は債券の利息も受け取りながらリスクを減らすポートフォリオを組む、というイメージです。
このように、リスク許容度の範囲を把握することで、最大のリターンを得るべく工夫して独自のポートフォリオを作っていくことできます。
ポートフォリオを作るにはリスク許容度の把握は必須ですね。
ロムニー流の考え方の注意点
保有資産が暴落する時の下落率は?
VOOの暴落時の下落率を50%と想定していますが、この%を割り出す方法はありませんので、安全を見て高めに設定しています。残念ながら50%を越える可能性はゼロではないですね。
個別銘柄の場合は倒産の可能性もゼロではありません。
VOOもアメリカが滅びればゼロになりますが・・。
ポートフォリオの分析方法については勉強が必要
今は単純な長期積立投資ですが、ポートフォリオを構築していく上では、最小分散ポートフォリオや価格変動リスクや期待リターンといった難しい話を勉強した方が良い成果が出るかと思います。
まとめ
注意点を読むと、私のリスク許容度の考え方はまだまだ甘いなと思うところがありますが、やはり一番大事なのは自信を持って投資をして、暴落時に狼狽しないように心の準備ができていることだと思います。
どんなに精緻な計算をしても暴落して冷静さを失うようでは成功することは難しいと思います。
特に長期積立をされている方は必ず暴落を経験することになるかと思いますので、経済的な許容度に加えて精神的な許容度も考えて、心の準備をしましょう。
*最後に、参考にしたサイトは以下の通りです。
投信資料館

みずほ証券
全銀協
WealthNavi
*上記の内容は現時点で私の知り得る情報を基に記載しています。
可能な限り一次情報を調査の上公開しておりますが、万が一誤った情報があった場合、ご指摘・アドバイスを頂戴できればとても嬉しいです。
*投資は自己責任でお願い致します。
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