こんにちは、ロムニーです。
過去は個別株取引で年利25%で3年投資をしていましたが、今は長期インデックスETFに投資しています。
この記事では、ITバブル崩壊とリーマンショックのような株価暴落が今起こった場合に、株価がその後どうなるのか、過去のS&P500の推移を紹介し、疑似口座の含み損益を表示して疑似体験してみます。
今回は特に「暴落から回復するのに掛かる時間がとても長い」ことに注目しています。
底値圏でのつらさと、回復するまでの長期間のつらさは全く別物です。
この記事を読んで、自分が適切な金額を投資しているか(投資額が多すぎないか)、振り返ってみましょう。
株価暴落シミュレーション第1弾の振り返り
シミュレーションで暴落への耐性をつけるため
先日リーマンショック級の暴落が来るとS&P500及び自分の証券口座がどのように推移するかをシミュレーションしてみました。

どれほど暴落に精神的に耐えられるかは、
- 保有している安全資産(預金等)の金額
- これから継続的に見込まれるサラリーマンとしての収入の金額
などによって変わってきます。
例えば、100万円の投資をしていて暴落に巻き込まれ含み損50万円となったときに、
毎年の入金力が50万円・安全資産0円⇒精神的にかなりつらい
毎年の入金力が200万円・安全資産200万円⇒精神的になんとか耐えられる?
毎年の入金力が500万円・安全資産500万円⇒精神的に耐えられそう
毎年の入金力が500万円・安全資産2,000万円⇒精神的ダメージほぼゼロ
という事です。
可能な限り暴落を実体験のようにイメージし・シミュレーションをして準備することが大事です。
株価50%下落は思った以上に脅威
以前私はツイッターでこのようにつぶやきました。
先日の暴落シミュレーション。来年リーマン級の暴落が来たらSP500がどうなるか、過去から続けてグラフにしてみた。
1枚目: 2020年1月以降は2007年1月以降の下落率を投影。
2枚目: 1枚目赤枠を拡大。2022年3月には1,630ドルを記録。
2枚目点線枠で(=2013年以降のに)積立してきた人は全員含み益が消滅。 pic.twitter.com/yhmIy7otCf— ロムニー🐑NY駐在/米国ETF/VOO (@Romney_Toushika) December 23, 2019
画像は以下の通り。
2020年1月にリーマンショック級の暴落が起こると、
- 底値は2022年3月で1,630ドル
- 2013年以降に投資を開始した人はこの時点で全員含み損
- 2019年に投資を開始した人の含み損は50%近い
というシミュレーション結果でした。
例えば過去6年間積み立ててきた含み益が吹き飛ぶのはかなりつらいですね。
株価暴落の後に株価がどうなるのか、回復にかかる期間に注目
ITバブル崩壊から復帰するには10年以上かかった
よくみるS&P500の株価推移です。
ITバブル崩壊が始まってから同じ株価に戻るのに約10年かかっています。
前回は、
暴落の最中から底まで、ろうばい売りせずに済むか
という点を確認しましたが、今回は、
暴落が落ち着いて上昇し始めた後、どれくらいの期間で復活できるのか
これをシミュレーションしてみたいと思います。
株価暴落シミュレーションの前提:ITバブル崩壊、リーマンショック前後の株価推移
S&P 500の過去からの推移のうち、緑色で囲ったあたりが ITバブル崩壊、リーマンショック前後の推移になります。
拡大すると↓のようになります。
これを1999年12月の株価を100%としてパーセント表示すると↓のようになります。
この下落率(%)で現在のS&P500の価格が2020年1月から下落するとどのようになるのか見てみましょう。
今の価格(2020/1/6)はS&P500が約3,235ドルです。
それでは早速暴落から復帰するまでの軌跡をたどってみましょう。
株価暴落のその後はどうなるか?ITバブル崩壊・リーマンショック級の暴落でシミュレーション
シミュレーション前提
シミュレーション前提は次の通り。
- 2019年に100万円S&P500(SPX)に投資。
- 平均取得単価は1-12月終値平均の約2,938ドル
- 保有株数は約3.4株
- 1999年12月以降の推移を2020年1月以降の推移に投影
*前回VOOにしましたが、より一般的なS&P500指標をそのまま購入することにしています。
この前提で含み損益がどうなるかというと以下の通り。
各ポイントで証券口座を開いて見るとどういった状況か、見てみましょう。
ぜひ、皆さんの5年後、10年後のライフスタイルを想像しながらご覧ください。
また、投資額が10倍の1,000万円の方は含み損益を10倍してみてください。
含み損益の推移
勝手な想像で以下のような人を想定してコメントしてみます。
- 25歳独身、保有安全資産200万円 (2020年)
- 30歳で結婚 (2025年)
- 32歳で長男誕生 (2027年)
- 34歳で次男誕生 (2029年)
- 35歳でローンで家を購入 (2030年)
イベントをグラフに書き込むと以下の通り。
続いてメインとなる証券口座の推移を、年齢と右端の「含み損益(円)」に注目しながら読んでみてください。
2020年10月
25歳。「2019年に引き続き株価は上昇、20%以上の含み益!」
2022年1月
26歳。「2021年夏ごろからバブル崩壊に巻き込まれ、すでに含み損が10万円に・・・」
2022年11月
26歳。「ついに含み損39万円・・。」
2023年1月
27歳。「なんとなく株価が戻ってきた気がする・・。このまま上昇を祈るばかり。」
2024年1月
28歳。「含み損39万円になった2022年11月から1年以上たった。まだ18万円もマイナスか・・。」
2025年1月
29歳。「なんとか含み損は8万円程度に。株で40万円の含み損がある時は結婚も考えられなかったけど、そろそろ結婚を考えても良いかな。もうすぐ30歳。」
2026年1月
30歳。「ついにほぼトントンになった!苦節5年、よくここまで回復してきた・・。」
2027年1月
31歳。「含み益12万円!2020年当時ほどではないけど、このまま順調に伸びて欲しい。」
2028年1月
32歳。「含み益19万円!2020年くらいの水準に戻ってきた!」
2028年9月
32歳。去年長男が誕生。そろそろ1歳になろうかという頃に疑似リーマンショック到来。
「せっかく5年以上もかけて損益トントンまで来たのに、また暴落の予感・・」
2029年4月
33歳。ずるずると株価は下がり、約7か月で含み損46万円。
「疑似ITバブル崩壊の時よりひどいじゃないか・・。子供の教育資金どうしよう・・。」
2030年1月
34歳。「去年次男も生まれて自分はもうすぐ35歳。投資歴10年だけど結局含み損14万円・・・。」
2031年1月
35歳。「含み損が7万円に。去年意を決して家を購入。やっぱり含み損が気になる。」
2032年1月
36歳。「含み損13万円。2019年からもう13年もたってる!早くゼロになってくれ!」
2033年1月
37歳。「ようやく含み益14万円!長かった・・」
2034年1月
38歳。「ついに含み益48万円!長かった・・。13年でここまで来た・・。もう38歳だ。」
2020年から2034年の15年間の年利平均は?
2020年に投資した100万円がふたつの暴落を乗り越え、2034年には148万円に!
じつはこれ、年利で計算するとわずかに1.8%です。
精神的に15年間も苦労した結果、1.8%。
それも、
耐えきれずに安値で売ってしまうという投資家最大のリスクを乗り越えて、の1.8%
金利が低い今の時代では1.8%は預金金利よりは圧倒的に高いですが、楽天経済圏などのポイント系や節約系の利率の方がはるかに高くなりますね。
為替の影響は?
前回の暴落シミュレーションで検証しましたが、暴落時は円高になっており、為替の影響を考慮すると、さらに暴落率が高くなります。
疑似体験としては上記のシミュレーションで十分な恐怖感かと思いますので、為替込みの検証は省略します。
もしリクエストがあればやってみます。
リスク許容度の範囲内で投資しているか
今回のシミュレーションで、「自分だったらどこかでろうばい売りしている・・」と思われた場合、100万円の投資額は多すぎるかもしれません。
逆に何とも思わなかった方は、100万円以上投資しても(精神的には)問題ないかと思います。
自分がどのくらいまでなら耐えられるのか、資産や年収状況に合わせて見直しをしていくと良いです。
株価暴落に耐えるために長期投資家として重要なこと
短期的な含み損益で一喜一憂しない事
前回シミュレーションの繰り返しになりますが、長期投資をしている方は、イグジット(売却)のタイミングが近づくまでは、含み損益を確認する必要は一切ないはずです。
購入するタイミングを計る上では株価を気にするのは問題ないですが(うまくいくかは別)、購入してしまったものは、極論を言えば売るタイミングが来るまでは含み損99%になっても売る必要はありません。
暴落時に売らずに済むよう、自分がいくらの含み損まで耐えられるのか、事前に可能な限り確認した方が良いですね。
出口戦略も大事
今回の記事の主旨とは違いますが、長期投資でも、どこかのタイミングで売却する時が来ると思います。
その時は一括で売却するのか、時間を分散して売るのかなど、考慮すべきことはたくさんありそうです。
*前回のシミュレーションと同じですみません・・言いたいことは変わらないので・・
株価暴落の後はどうなる?暴落シミュレーション【パート2】 まとめ
前回の暴落時の株価推移に加え、そこから回復にかかる時間をシミュレーションしてみました。
長期間にわたり損失を抱え、回復するのも時間がかかり、精神的なダメージが続くことが分かりました。
実際にはここまで悲惨な事がこれから15年にわたって起こるとは考えにくい(考えたくない)ですが、こういった暴落を乗り越えられる投資家が長期インデックス投資に向いているということかと思います。
*上記の内容は現時点で私の知り得る情報を基に記載しています。
可能な限り一次情報を調査の上公開しておりますが、万が一誤った情報があった場合、ご指摘・アドバイスを頂戴できればとても嬉しいです。
*投資は自己責任でお願い致します。
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