暴落に強い投資ルールを考えてみた。定額で長期積立している方におすすめ。

暴落に強い投資ルール資産運用
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この記事では、毎月定額の積み立てを基本としている投資家が、一定のルールで積立額を増減させる方法をご紹介しています。

そろそろ米国株のブームが終わり暴落が起こるのではないかと言われていますね。
上昇相場の中ではどうしても「上昇に乗りたい。けど高値掴みですぐ含み損になるのが怖い」と思って、投資を控えたくなります

暴落を怖がってこういった悩みが出てきてしまうのは、自分の中にしっかりとした投資ルールがないことが原因です。

かくいう私は

ロムニー
ロムニー

VOOを10年単位の長期で積み立てていくよ♪

というルールしかまだ設定していませんが、

ロムニー
ロムニー

何かを指標にして投資額を増減したほうが平均取得単価は下がるのでは?

上昇時に投資額を自動的に減らすルールにすれば気が休まるのでは?

と疑問に思ったので、自分なりのルールを作るべく検証をしてみました。

定額積立のメリット・デメリット

定額積立のメリット

まずは今私がしている毎月定額を積み立てる方法のよい点をリストアップしてみるとこんな感じです。

・株価を気にせずに投資ができる
・銘柄を深く分析する必要がなく、時間がかからない
・ドルコスト平均法によりリスクが軽減される

投資する金額が決まっているので、株価を全く気にせずに投資することができるのはメリットですね。

これと決めた銘柄を長期で積み立てていくので、分析にかかる時間はとても少なくて済みます。

ドルコスト平均法はいろいろ異論はありますが、長期的なトレンドから投資実績が極端に逸脱する可能性は低くなると思いますので、一応メリットですね。

定額積立のデメリット

定額で投資してしまうため、「安値の時に多い金額を投資する」「高値の時は少ない金額を投資する」ということができないのがデメリットです。

Twitterやニュースで「そろそろ暴落がきます」という話を耳にすると、どうしても

ウサニー
ウサニー

このまま今月も同額買ってよいのかなぁ・・・

という思いが頭をよぎりますので、「柔軟に投資額を増やしたり減らしたりしたい」と思うのは当然ですね。

 

投資金額を暴落時に増やして好況時に減らすルール作り 【定額積立からの脱却】

Rule

ルール作りの基本

投資においてはルールに従って粛々と投資をしていくことが求められます。
気持ちや本能に従って投資をすると失敗しやすいと思います。

ですので、なんとなく好況だから投資額を減らすとか、下落してきたから投資額を増やすとか、雰囲気で投資額を増減するのは良くありません。

仮のルールを設定 → 過去データで検証
→ 有効であれば実行に移す → ルール通り投資する

というプロセスが必要です。

目標は定額積立と柔軟な投資の良いとこどり

定額積立のメリットである次の二つを維持しつつ、

・株価を気にせずに投資ができる
・銘柄を深く分析する必要がなく、時間がかからない

かつ

・安値の時に多い金額を、高値の時は少ない金額を投資する

ということも両立させるために、ルールを作って検証してみたいと思います。

ロムニー
ロムニー

下がってきたら沢山買って、上がってきたら買うの減らせば、

取得単価が下がるんじゃないの?

という単純な思い付きを検証してみます。

ウサニー
ウサニー

それに、高値で買っていく不安もやわらぐね!

 

暴落に強い投資ルールの検証

検証するルールの設定

投資額を増減させる判断基準を以下のように設定しました。

ルール1

・投資する月の前2か月の終値が「対前月比でマイナス」の場合、【下落局面】とする
・投資する月の前2か月の終値が「対前月比でプラス」の場合、【上昇局面】とする
・それ以外の月は【通常時】とする
・【通常時】の投資額は月に10万円とする
・【下落局面】の場合は【通常時】の1.5倍(15万円)の投資額とする
・【上昇局面】の場合は【通常時】の半分(5万円)の投資額とする
・分配金は考慮しない
・投資対象はS&P 500

私は現在VOO一択で投資中ですが、VOOはまだ10年しか歴史がなく、リーマンショックも経験していませんので、S&P 500のデータを使って検証します。
VOOはS&P500の対象会社の時価総額加重平均を対象としたETFですので、おおむね同じ動きをすると仮定するのは問題ないと考えます。

S&P500の過去のデータ元はyahoo!financeです。

ルール2

・毎月10万円をS&P500に愚直に投資し続ける

以下は両ケース共通

検証期間

・2000年1月から2019年10月までの約20年間

比較項目

・最終的な平均取得単価
・最終的な投資総額

検証結果

平均取得単価の比較

まずは平均取得単価の推移です。

VOO新ルール 平均取得単価

ルール1の方が若干安く買い付けができています。

2019年10月時点の状況を表にすると以下の通りです。単位はドルです。

2019年10月ルール1ルール2差額%
平均取得単価1,3551,388342.4%

20年間の間に、取得単価に2.4%の差がでています。(ルール2に対する比率です)

ルール1を採用するとやはり安く購入できるということが分かりました。
毎月5万円の投資とすると20年間で1,200万円の投資、この2.4%は28万円です。
毎月10万円の投資とすると20年間で2,400万円の投資、この2.4%は56万円です。

この額が大きいと見るかは人それぞれですが、ほとんど手間なく10万円以上儲かる可能性がある事であればやった方が良いですね。

累計投資額の比較

続いて累計投資額です。

VOO新ルール 累計投資額

ルール1の方が累計投資額が少ないですね。

2019年10月時点の状況を表にすると以下の通りです。単位はドルです。

2019年10月ルール1ルール2差額%
累計投資額209,500238,00028,50012.0%

19年間の間に、投資総額に12%の差がでています。

ルール1を採用すると、投資額が少なくなってしまい、資金が余ってしまうことが分かりました。

ただし、実際は投資額については年間で予算を立てて、【通常時】の投資額を毎年決めていくので、毎年余った投資額は次の年に組み込むことになります。この方法だと20年間投資額の差を放置するわけではないので、ここまでの差はでてこないと思います。

ルール1の優位性まとめ

平均取得単価は、すくない%ですがルール1が有利ということが分かりました。
S&P500 は波がありつつも右肩上がりを続けているため、予想通りの結果です。

一方投資額が少なくなってしまいますが、こちらは毎年余剰資金を見直すことでカバーできるデメリットかと思います。

ルール1採用における注意点

Sheep 01
載せる画像に困ったときはとりあえず羊

長期的に右肩上がりなチャートが前提

今回はS&P500を投資対象としたためこのような結果になりましたが、右肩下がりのチャートであれば逆の結果になるかと思います。

私はアメリカ経済が長期的に伸びると思っているので今回の結果は意味がありますが、波があって株価がレンジ内で安定している場合や、右肩下がりになった場合は、ルール1の方が結果は悪くなると思います。

価格下落時に投資額を増やせる強い心が必要

当然ですが、下落時には「来月も価格が下がっていたら含み損になるのに、通常時よりも多く投資してよいのか・・」という不安が出てきますので、ルール通り投資を続けるブレない心が必要になりますね。

ロムニー
ロムニー

いつも同じこと言っててすみません。本当にこれ大事。

「前2か月の終値」よりも良い指標があるかもしれない

思い付きで前2か月の終値を基準にしてみましたが、VIX指数(恐怖指数)、移動平均線、騰落レシオなど、選択肢は無限にあります。

色々やってみると面白いかもしれません。

まとめ

感覚的に考えていた「下落時に投資額を増やして、上昇時に投資額を減らすルールなら、毎月定額よりもトータルプラスになるのでは」という疑問について、一つの回答が得られたと思います。

金額的にプラスになる

ということに加えて、「活況な時に暴落が怖くて定額積立できない」という不安が強い方にとっては、

気持ちの問題もある程度カバーできるメリット

がある一方で、下落時には

「来月も価格が下がっていたら含み損になるのに、通常時よりも多く投資してよいのか・・」という不安

が出てきます。

ブレない心を持っている私にはなかなか良さそうなルールなので、自分の投資ルールに適用してみようと思います。

*上記の内容は現時点で私の知り得る情報を基に記載しています。
可能な限り一次情報を調査の上公開しておりますが、万が一誤った情報があった場合、ご指摘・アドバイスを頂戴できればとても嬉しいです。
*投資は自己責任でお願い致します。

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