暴落経験者のコメントまとめ。投資家43名から暴落への備えと暴落最中の気持ちを学ぼう!!

資産運用
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この記事では、リーマンショックなどの暴落を乗り越えた投資家が、どのように暴落への備えをして、暴落時にどう感じていたのかをまとめています。

暴落を経験していない投資家にとって、「暴落したら自分がろうばい売りをしないか」は実際にその時になるまで分かりません。

しかし、その時に少しでも冷静でいられるため、暴落経験者の方の経験談を拝見することはかなり意味があると思います。

今回、投資関連本「お金は寝かせて増やしなさい」の著者で有名な水瀬ケンイチさんのTwitterに触発され、43名の投資家様の経験談をまとめることで暴落を追体験できたので、ご紹介します。

また、特にためになった記事をピックアップしています。

暴落経験者のコメントは貴重

会話 暴落
リーマンショックはすでに10年以上も前の話ですので、その時の経験を語れるのは、必然的に投資歴10年を超える猛者となります。

猛者たちがどのようにして暴落を乗り切ってきたのか、ありがたいことにブログやインタビューで経験談を公開してくれています。

それらを読むことで、実際に自分は経験していなくても、ある程度の経験値を得ることができると考えます。

お金は寝かせて増やしなさい」の著者水瀬ケンイチさんもそのように仰っています。

“「実際に投資を続けてきた人の経験を知ることは、他人の人生の時間を知ることでもあり、特に若いかたは参考に見てみる価値はあると思います。」”

ということで、アドバイスの通り、2020年新年にQUICK資産運用研究所が日本経済新聞電子版の投信コラムで掲載した「投資初心者へ43人のアドバイス(投信ブロガー)」の全43名の人生の時間を知っていきたいと思います。

ロムニー
ロムニー

諸先輩方の勧めを言われた通りやってみる!素直な羊です♪

暴落の備えをしたいということで、今回は次の2点について猛者達がどう考えているのかをまとめてみました。

  • 暴落経験者が暴落している最中にどう感じ、どう対処したか
  • 暴落経験者の資産配分・リスクに対する考え方

*つみたてNISAやiDeCoに対する考え方もインタビューされているので、興味ある方は読まれると面白いかもしれません。

コメントを集めた暴落経験者43名のリスト

「投資初心者へ43人のアドバイス(投信ブロガー)」で紹介されていたブロガー様のリストです。

ブロガー名取材記事のタイトルでの簡単な説明文を表にしています。

各ブロガー様の名前をクリックすると、ご本人様のブログに飛びます。
説明文のところをクリックすると日本経済新聞電子版の記事に飛びます。

投信ブロガー取材記事
1. rennyさんアクティブ型重視
2. 吊られた男さん理詰めのパッシブ
3. ゆうきさん低コストへのこだわり
4. 虫とり小僧さんバランス型で満足
5. まっき~さん気楽にほったらかし
6. 水瀬さん人生を変えた1冊の本
7. m@さん投資に導かれた天職
8. おぱるさん全世界の株でコツコツ
9. 下山さん意志あるアクティブ運用
10. ナイトウォーカーさん平凡の極意
11. じゅん@さん刻んで狙う複利効果
12. Kenzさん最初は「こわごわ」
13. とよぴ~さんシンプルな投資生活
14. イーノさん不確実性を見える化
15. 菟道さん指数連動型と株の二刀流
16. なるたくさん家族で非課税運用
17. かえるさん資産運用で活路を開く
18. 安房さん華麗なタッチで実況中継
19. タカちゃんさん米ETFで自作運用
20. セロンさんゼロ円からの資産運用
21. くは72さん投資方針書できっちり
22. けいのすけさん官僚も家族で運用
23. はちどうさん狙うは米国株の配当
24. ybさん夫婦で資産2億円の秘訣
25. ワタンコさんハイブリッド運用
26. リバモさん気楽に人まね投資
27. 青井ノボルさん身の丈投資で縦走
28. シオイさん投資で見つけた居場所
29. YUMAさん現役プロの投資流儀
30. 柴崎さんコア・サテライト運用
31. Wakabaさん退職金デビュー
32. ミサキさん「投資は怖い」解消術
33. スバルママさん「家計」やりくり運用
34. エルさん投資歴28年、配当金生活
35. ザリガニさん30代、家計簿のススメ
36. ミドノンさん20代、毎月積み立て
37. パーサさん月16万生活で資産形成
38. なまずんさん20代に投資を身近に
39. ずずずさん目標は教育資金づくり
40. もことんさん弁護士、楽観投資
41. Masamiさん「ゆるゆる」投資
42. Sayaさん投資開始で人生に転機
43. FPとさかさん20代、稼ぎ方改革

*よくよく調べると43名全員がリーマン・ショック級の暴落を経験しているわけではありませんでした。

暴落経験者のコメント:暴落している最中にどう感じ、対処したか

投資家43名の金言リスト

暴落やリスク/リターンについての皆様の考え方の部分だけを抜粋してみます。
43名分ともなるとなかなかの圧巻です。この分量だからこそ、集中的に読むことで勉強の濃度・質が高まります。
読むのは大変ですが、読んだあとには「なるほど」と思うところがあると思います。

日本経済新聞電子版の記事に記載がないものは、ご本人のブログで暴落に関する記事を見つけて抜粋しています。
リーマン・ショックを未経験の方や暴落に関するコメントが見つからなかった場合は除外しています。
万が一ご本人様がこの記事をご覧になられて、私が何か見落としていたらすみません・・。

=========以下抜粋です=========

“「12年からの円安・株高局面が訪れるまでの4年間くらいは元本割れが続きましたが、今は相場の動きにジタバタすることなく、投資が安定したペースで生活の一部に溶け込んでいるので『成功』と感じています」

「リーマン・ショックの頃に『ここが底に違いない』とスポットでの購入を数回実施。その追加投資は今でこそ含み益に寄与していますが、相場観に頼ってジタバタしていたという意味では『失敗』でした。身をもって痛感した教訓は『相場の底なんて事前に分かるはずがない』という当然のことです」”

by 1. rennyさん

“「私自身もリーマン・ショックを挟む初期の5年は元本割れが続きました。でも保有し続ける悲壮感はありませんでした。”

by 2. 吊られた男さん

“「成功の決め手は、毎月インデックス・ファンドを積み立て投資して持ち続ける『ほったらかし』のバイ&ホールドを継続したことに尽きると痛感しています。とりたてて何かをすることもなく、リーマン・ショックの数年後には元本回復のリカバリーができていたのです。現在は毎月十数万円積み立て投資しています」”

by 6. 水瀬さん

=========以上抜粋でした=========

*気になる方がいらっしゃると思い、水瀬さんのコメントは意図的に残しています。
全て記載すると長すぎるので、全リストはこちらをご覧ください。
パソコンで読むのを推奨します。

一気に読むことで実感が少しでも湧くと思いますので、読むのは大変ですがお勧めです。

金言から学べる事

暴落時に苦しんだ方のコメント例

  • 身をもって痛感した教訓は『相場の底なんて事前に分かるはずがない』という当然のことです
  • 株式相場が急落した時点でスポット買いを何回かしました。ところが思いがけずその後も相場は下がり続け、新たな投資資金が底をついたという苦い経験があります。欲をかきすぎました。
  • リーマン・ショックと原発事故で保有していた電力株が大暴落。銘柄分散の大切さを痛いほど思い知った。

「相場の底は読めない」「分散投資」というのは頭で理解していても実践するのは意外と難しいです。

改めてその重要性が分かりますね。

暴落をうまく乗り切った方のコメント例

  • 米リーマン・ショックで保有していた株式の値段が半分になりました。それでもいずれ持ち直すと思っていたので、大きく元本割れしてもわりと冷静でした。
  • 「私自身もリーマン・ショックを挟む初期の5年は元本割れが続きました。でも保有し続ける悲壮感はありませんでした。
  • 投資を始めたころは日々損益が気になってしかたなかったり、リーマンショック時はもう二度と元本を上回らないんじゃないかと悲観に暮れたこともありました。でも機械的に積立投資は継続して市場に居続けることはやめませんでした。

うまく乗り切られた方に多かった共通点としては、

自身のリスク許容度を計り、自分の投資方針に自信をもった状態で暴落に臨んでいた

という点でした。

暴落経験者のコメント:資産配分・リスクに対する考え方

投資家43名の金言リスト

資産配分・リスク/リターンについての皆様の考え方の部分だけを抜粋してみます。

こちらも圧巻です。

=========以下抜粋です=========

“運用資産は数千万円ありますが、半減しても耐えられるかどうかを許容できるリスクの判断基準に置いています。”

by 1. rennyさん

“「損失を受け止める冷静さも大切です。私自身は市場が暴落したら高値から6割程度の下落は覚悟しています。そうなっても生活に支障が出ないような投資額にとどめています」”

by 2. 吊られた男さん

“「資産配分はポートフォリオ全体の期待リターンとリスクの組み合わせを基にして決めています。まずは投資元本に対する最大損失額を想定し、その下落率が『期待リターンからリスクの2倍を差し引いた数値』を超えないような資産配分にしています」”

by 6. 水瀬さん

=========以上抜粋でした=========

同じく全リストはこちらです。

金言から学べる事

コメント例

  • 現預金を含む資産全体で年3~4%程度のリターンを目指しつつ、リスクを年10%程度に抑えるようにしています
  • 株式にREITなどその他を加えたリスク資産と無リスク資産を半々にして、資産全体のリスクを抑えています。仮に元本割れしても、家族全員が生活に困るようなことがないくらいのリスクです。
  • 現在は、リスク資産の投信と預貯金などの無リスク資産の割合が半々になるようにしています。
  • 株式比率が高いので、投資金額の6割程度の損失は覚悟しています。これだけは何があっても手元に残る、という安心の元として年収分くらいの現預金(個人向け国債を含む)は確保してあります。

とにかく「退場しない事・積み立て続ける事」が大事で、そのために次の2点が重要になってくるようです。

1.余剰資金の確保
→暴落時の心の支えになってくれる。リスク資産は金融資産の半分という方が多かったです。
2.金融資産が半減することを考慮
→最悪のケースとしてこれくらいを想定。絶対額が大きいと精神的負荷も大きい。

私の考え方が意外と間違っていないという事が分かり安心しました。

厳選記事でさらに暴落耐性をつける

皆様のブログを回遊する中で自分の目についた記事をいくつか紹介いたします。

ロムニー
ロムニー

と言いつつ自分のためのメモだったりする。

13. とよぴ~さんの「初心者から上級者までの精神状況の段階」

インデックス投資における理想の精神状況
インデックス投資をするにあたって、投資初心者から上級者までの手法が例え同じであっても、実際にインデックス投資を運用している精神状況までが同じであるとは限りません。同じ手法を取りながらも運用途中で怖くなれば、そのまま継続していれば成功していたものも失敗してしまうことだってあることでしょう。インデックス投資における理想の精...

最初に「初心者から上級者までの精神状況の段階」を読んだときに、「これだ!!!」と思いました。
あまりにも共感できたので、そのままコピペさせて頂きます。

とよぴ~様 問題があればお教えください。

 

初心者から上級者までの精神状況の段階

インデックス投資に限らず投資全般に言えることかもしれませんが、おそらくインデックス投資をはじめてから慣れてくるまでに経験していく精神状況の段階はこのようなステップがあるのではないでしょうか(実体験)

まったくの無知

学び(知ったレベル)

理解不足からくる不安

暴落を体験して損失が発生している不安

暴落を体験して評価額が戻ってきたことによる自信

安く多く口数を買えることから株価下落を望むようになる

「上がってもうれしい、下がってもうれしい」という心境が出来上がる

2回目以降の暴落時の最大損失が含み益が消える程度でマイナスにならなくなる

株価が上昇しても大して嬉しいことではないことを知る

相場が加熱して積極的になる投資家が増えるのを見るとアセットアロケーションが範囲内にあるのか確認する

暴騰(暴落)で積極的(消極的)になる投資家を見ても自身の投資手法に惑いがなくなる

客観的(俯瞰)に株式市場や世界経済が見えてくる

基本的にすることがないので投資に対する感情が良い意味で消える
※投信ブロガーが常にインデックス投資を考えているのは趣味に近いもの

究極の精神状況による「ほったらかし投資」の完成

私自身は暴落を経験していないものの、

暴騰(暴落)で積極的(消極的)になる投資家を見ても自身の投資手法に惑いがなくなる

このような感じがしており、

客観的(俯瞰)に株式市場や世界経済が見えてくる

今ここのような気がしています。勘違いかもしれませんが。

10年後とか20年後に、自分の考えが正しかったのか、答え合わせしたいと思います。

個人的にとても腑に落ちる説明でした。

27. 青井ノボルさんの「失敗経験から得た教訓」

リーマンショック前に一括投資して失敗した話(最終話/失敗経験から得た教訓)
若かりし頃に投資信託の一括投資で失敗した話、いよいよ最終話です。 失敗経験から学んだ教訓、そして今後の投資方針について書いていきます。 よろしければ、第1話~第3話も合わせてお読みください。
「いま振り返ってみると、リスク許容度を越えない範囲で投資していたから保有し続けることが出来たのだと思います。」
「リスク資産が、60%超の下落、というとなかなかインパクトが大きいですが、リスク資産が、40万円の下落、とも言い換えることができ、これには耐えることができたのです。
このことは、リスク許容度は下落率と絶対額の両面で検討すべき課題である、という教訓でもあります。
当時のワタシは、マイナス40万円だから耐えられましたが、例えば総資産6,000万円に対してマイナス4,000万円だったとしたら、もしかしたら、暴落に耐えられなかったかもしれません。」

私の暴落シミュレーションでは、最大50%の含み損を見込んで、その絶対額が証券口座でどのように表示されるか、で確認しています。

まさに青井ノボルさんが仰っている、「下落率絶対額の両面で検討すべき」という部分を実践できている事となります。

私の場合は、仮想証券口座の画面まで用意してシミュレーション・イメージトレーニングしています。

例えばこんな感じです。

暴落口座

この場合、「含み損460万円になっても精神的に耐えられるか」ということを確認ます。

リスク許容度の確認方法として、間違ってはいないのかなと思いました。

ワタシの場合、積立投資を約5年続けて、なんとか一括投資の損を取り戻したわけですが、
2013年9月に一旦投資から離れることに決めたのは、この記事でも書いている通りです。
ずっと続けるという選択ができなかった要因は、「もう損はしたくない」「儲かってる時点で終わらせたい」という感情があって、その感情に流されたからだと自己分析しています。

この点は私は想像できていなかったので、今後は市場から退場するパターンとしてこのケースも頭に入れておきたいと思います。

6. 水瀬さんの「不測の事態にも安心して投資を続ける秘訣とは」

インデックス投資の具体的方法 8ステップ
「水瀬さんが考えるインデックス投資の方法って具体的にどんな感じですか?」ブログを始めて8年目、こんな質問をされることが増えてきました。ほとんど毎日インデックス投資に関するブログ記事を書いているのですが、その本数も2,000本を超え、すべてに目を通すのはおよそ無理というレベルになってしまいました。なので、要点がつかみにく...

インデックス投資の基礎から学べる8回にわたるこのシリーズは必見ですが、中でも目に留まったのは第2回の次の部分。

もうひとつは、私が実際に資産運用をしていて実感したことなのですが、生活防衛資金は、私たちの生活を守ってくれるだけでなく、心の安定も守ってくれるという副次的効果があることです。
実際、2008年のリーマンショックに端を発した「100年に一度」と言われた世界金融危機の時でさえ、市場の阿鼻叫喚の中で私が何食わぬ顔で夜ぐっすり眠れたのは、たっぷりと確保してあった生活防衛資金のおかげだと本当に思います。むしろ、普段の生活の中では、こちらの副次的効果の方が生活防衛資金の主目的であると言っても過言ではないくらいです。

水瀬さんが推奨されている生活防衛資金は生活費の2年分

クビに追い込まれる可能性が極めて低いというのと、万が一クビになっても1年あれば再就職または自力で稼ぐことができるだろうと考えているため(自信過剰?)、私は1年分で考えています。

生活防衛資金が暴落を乗り切る助けになる、という事ですので、やはり私はフルインベストメントをする事はないです。

25. ワタンコさんの「相場の下落が積み立て投資の真のスタート」

最後はこちらの記事。

相場下落に備えた準備運動その2-相場の下落が積み立て投資の真のスタート | 資産運用でスーパーカーを手に入れよう!
“相場の下落は、それが長ければ長いほど安価な単価で購入できる分が増え、相対的に下落前の単価分の総額に占めるシェアが減ります。また下落が大きいほどより安価な単価で購入できることになります。相場の下落が長引いてもまた大変大きくても、余裕資金でもって積み立ての長期投資を行うのであれば、その下落は厄災どころか福音といえます。
相場の下落が起きたら「ただじっと我慢せよ」だけでなく、むしろ下落が積み立て投資の真のスタート、加速ステージであります。”

暴落している時に積み立てを続ければ、買付平均単価が下がり、株価が回復し始めた後に含み益に転換するのが早くなる。

これは合理的に考えてそうだろうと思っていましたが、やはり経験者の方が語られている記事を読むと、たんたんと「事実としてそうなった。」という事を語られていて、本当にそうなんだな、と納得できました。

暴落経験者のコメントまとめ

暴落経験者の方々のコメントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

私はこれだけの量の経験談を読むことで、暴落の経験を少しは追体験できたと感じていて、相当勉強になり、暴落耐性が強まったと感じます。
とても勉強になりました。
この記事を読んで、いつか来る暴落を一緒に乗り越えられる投資家が増えてくれれば嬉しいです。

また、今回は水瀬ケンイチさんのTwitterに端を発して勉強し、とても有意義でしたので、やはり諸先輩方の教えは素直に聞くべし、と思いました。

これからも、まずは暴落への備えを継続します。

*上記の内容は現時点で私の知り得る情報を基に記載しています。
可能な限り一次情報を調査の上公開しておりますが、万が一誤った情報があった場合、ご指摘・アドバイスを頂戴できればとても嬉しいです。
*投資は自己責任でお願い致します。

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